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ムダとは何か
先日、建設専門新聞を読んでいたら、前原国交相のインタビュー記事がありました。「公共工事の減少は必然」とか「大手は海外へ、中小企業は転業・転職を」と言った見出しが躍っていました。
確かに、昔と違いここまで日本中が整備されてきたら、全体的な工事量が減少するのは当然かもしれません。新聞には、14%の削減という事でしたが、十分インフラ整備の終わっている都会と、整備の必要な地方との仕分けをして、削減をして欲しいと思います。
私がおかしいと思ったのは、「中小の建設業は、転業・転職を」というフレーズです。私達中小建設業は、十年来の工事量の減少と異常なダンピング競争で体力はかなり弱くなっています。そうした状況で新しい仕事にチャレンジ出来ると本当に思っているのか、疑問に思います。しかも、転業の具体例として農業・林業等を考えておられるようですが、そんなに簡単に出来るでしょうか。
地域によっては、農業などとても考えられないところも多くあると思います。ノウハウも、人材もなく2~3年は利益が出ないだろう業種に、転業できるでしょうか。
それほどの余裕は、今の中小建設業者にはありません。林業は、もっと難しいのではないでしょうか。仕事のスパンが長すぎます。2~3年が耐えられない会社に20年、30年耐えろというのはとても無理な話です。
新聞の中では、「間伐材を国が買い取るというアイデアがある。」という事でしたが、その程度の事で林業は成り立つのでしょうか。成り立つなら、林業がここまで衰退する事はなかったはずです。観光・介護もおなじようなものです。私には、机上の空論にしか思えないのですが皆さんはどう思われますか。
また、記事の中では、「建設業者50万社のうち半分以上が不要」という指摘をされていましたが、本当にそうなのでしょうか。その事により生み出される失業者はどうなるのでしょうか。他の新聞によりますと50万人の失業者が出ると予測されています。
現在の日本の失業率は5%台ですが、さらに悪化していくのではないでしょうか。雇用よりも、景気回復よりもマニフェストの実行にこだわっていていいのでしょうか。
今、公共工事がムダの代名詞になっていますが、国の将来像を明確に描いて国民に示さず、目の前の選挙に勝つためだけのパフォーマンスを繰り返している政治家が活動するための費用に、多くの税金を投じる事が最大のムダであると思うのはわたしだけでしょうか。(広島県K・F)
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- 日時:09:41