第5回の通常理事会を開催

委員会活動を中心に討議
結集して脇氏選挙支援へ

全中建の平成21年度第5回通常理事会は1月28日、東京・千代田区大手町のKKRホテル東京で開催され、建設業振興対策委員会、労務資材対策委員会、広報委員会、建築委員会の4委員会それぞれの活動状況が報告されたほか、国土交通省建設業課の谷脇暁課長の講演が行われた。

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理事会は、岡本弘会長の「昨年9月の民主党政権誕生によって、建設業界は大変な時代を迎えています。ここまでくれば、我々としても開き直りの気持ちで、思うことを言っていかなければなりません。地方の中小建設業者の倒産が続出しているだけでなく、経営者の自殺が増加しています。『コンクリートから人へ』と民主党はおっしゃっていますが、我々も人です。こうした政治を動かすのは票です。ですから、我々が結集して、業界の代表である脇先生を当選させなければなりません。皆様のご協力をお願いします」と、一致団結して脇参議院議員のバックアップをしていこうとの挨拶により審議が始まった。

最初の議題は、前回理事会以降の活動についてで、12月9日に行われた国交省政務三役と建設業団体との懇談会の模様が報告された。懇談会は東京・港区虎ノ門のホテルオークラで開かれ、前原大臣以下政務三役に対し建設業8団体の会長から各団体の窮状が説明されたとのことで、岡本会長が、全中建として①国民にとって真に必要な公共事業の推進を希望、②ダンピング受注を抑制するため、入札制度の改善を図って欲しいとの要望を行ったことが報告された。

次に委員会報告が行われた。建設業振興対策委員会報告は、委員長である小野徹副会長が、10月22日に開催された会合について、「建設業界で従事する人のモチベーションを高め、技術力を向上させる手段として技術者制度の充実と運用拡大を訴えていくための検討」を目的に討議を行ったと説明、今後も検討していく課題だとした。

同委員会の所管である若手経営者懇談会が11月24日に開催されたが、これについては、座長である鳥越雅人氏が会議の模様を報告した。

労務資材対策委員会の報告は、委員長である青木誠光副会長が、11月11日の会議の内容を説明、国交省の松本労働資材対策官から話しを聞き、労務費、資材単価について各地区で積極的な取り組みをするよう委員へ要請したことを明らかにした。

広報委員会は、豊田剛委員長が、「全中建だより」の編集を中心に報告した。資料として配付した「全中建だより」11月15日号、1月1日号について内容を説明するとともに、今後も機関紙を中心に広報活動を展開していきたいと述べた。

建築委員会の報告は、前田正人委員長が行った。前田委員長は、11月26日の会議の模様について、建築に関する各都道府県の状況を各委員から予め提出しもらい、それをもとに討議を進めたと報告。また、各地区で大きな違いのある格付けについて、それぞれの地区の数字を明らかにして、議論したとも説明した。

委員会報告に続いて行われたのが、1月20日に開催したばかりの下水道意見交換会議の内容説明で、担当の宮本武蔵副会長が行った。例年だと11月に実施されている下水道意見交換会議が、民主党政権誕生の余波からか、2カ月遅れの開催となった。宮本副会長は、下水道工事の積算などの改善は、要望どおりにはならず、発注者側の回答は例年と同じような内容であったとした。

また、宮本副会長は「私どもの要望に応えるかたちで、国交省が下水道協会に対し、歩掛表のガイドラインを事例集のようなかたちで作って欲しいと要請、下水協が了承しました」と述べ、毎年のように要望していた歩掛表のガイドラインが、実現に向けて動き出したと報告した。

その後、今後の会議日程などの報告と、脇雅史参議院議員の7月の参議院選挙に、全中建として推薦することの確認が行われた。

講演で谷脇課長
1~3月を危惧

理事会の審議終了後には、国土交通省建設業課の谷脇暁課長による「最近の建設業をめぐる諸情勢について」と題する講演が行われた。

谷脇課長は講演で、まず公共工事請負実績について説明、前政権の手当による補正予算で、平成21年3月から12月は、連続して増加であったとし、ただ、1~3月については、前倒しの反作用で工事量が減少するのではとの懸念を示した。

次に課長は、入札契約適正化調査の速報を紹介、市区町村の一般競争入札の導入率が全国で65%になったとし、これに対する総合評価方式の導入は、21年度は57.5%になり、一般競争の導入率との差が7%に縮まったと語り、地方自体の入札契約制度改善が進んでいると評価した。

講演の後半では、21年度補正予算と22年度予算の概要について解説した。限られた予算の中で安全を中心に事業を進めると説明したが、非常に厳しい状況だと述べた。

新年懇親会開催
佐藤議員が挨拶

講演終了後、新年懇親会が催された。松井守夫副会長の開会の辞に続いて、出席した来賓の佐藤信秋参議院議員が「民主党政権の補正予算では民間の落ち込みを救えない。自民党としては、問題点を抽出して取り組んでいく」と挨拶を述べ、建設業を守る自民党の姿勢を強調した。この後、宮本副会長の乾杯の発声があって、懇親に移り、青木副会長が閉会の挨拶をして散会となった。