施工管理技士 吉田絢子さんに聞く

静岡県中小建設業協会 
株式会社 石井組 

『人との出会いが新鮮』

――お仕事の内容を教えて下さい――
  設計図面通り期間内にものが造れる工程をたて、資材の段取り・測量・安全・
写真・品質等の管理をし、書類作成するのが主な仕事です。

――建設業界に入ったきっかけは何ですか――
  大学で土木工学を学び、「学んだものを活かしたい」という気持ちで現在の道に進み、今年で8年目を迎えました。

――建設業界の魅力とは――
  日々進行していく現場を終えた時の達成感は何よりも魅力です。
現場が変わるごとに関わる業者さん、担当職員も違うので人との出会いが新鮮な職場でもあります。

――男社会と言われる建設業界に入って思ったことはありますか――
  最初から女だからという先入観で出来ない・分からないだろうなと判断されて悔しい思いをすることはもちろんあります。しかし、悔しい思いをするのは、仕事をしていれば誰にでもあることですし、男性社員より優しい対応をしてもらっている事もあるので、深く考えすぎず気持ちを切り替えるようにしています。

――女性技術者に対する会社の反応はどうでしたか――
  これまで会社では女性が土木の現場監督として働くことがなかったため、私以上に周りが気を遣ってくれているように思いました。どの範囲まで出来るか、自分の出来ることは出来ると上司に伝える必要はあります。

――現場に求めることはありますか――
  女性だからと意識されすぎても、自分の出来る仕事の範囲が把握できないので、特別扱いを求めている訳では無いことを理解してもらい、扱いやすい存在として認識してもらいたいです。

――常に心がけていることは何ですか――
  清潔感、はきはきと対応すること。近隣・発注者とのコミュニケーションも工事を進める上でとても大切であるため、自分から話しかけること(近隣・業者・発注者ets)を心がけています。 

――建設業を目指している女性に向けてメッセージを――
  何でも吸収し、覚えていくことが沢山あると言うことは、他の職業と変わりないので、あまり意識し過ぎる必要はないと思います。ただ、外での仕事があるので、暑さや寒さに負けないよう体力は必要だなと感じます。  

――大切な時間を教えてください――
  学生の頃からスポーツ・アウトドアが好きで、休みの日は登山に行ったりします。昨年からゴルフもはじめ(きっかけをくれたのは土木部の上司です。)土木部のゴルフコンペにも仲間入りさせて貰いました。レッスンの先生はたくさん土木部にいますし、仕事以外の共通の話題もできてとても楽しいです。