大村優季さんに聞く

株式会社 松下産業
(一社)東京都中小建設業協会

『職人から名前で呼ばれて信頼実感』

――お仕事の内容を教えて下さい――
 現場施工管理です。入社後、大田区西馬込のマンション新築工事(自社物件、延床1393平方メートル、RC造、地下1階、地上5階建て)に配属、その後、埼玉県和光市のマンション新築工事(エコ住宅、延床4045平方メートル、RC造、地上7階)に配属されました。計画書の作成、工事写真撮影、施工管理記録の作成、材料の数量拾い・注文、墨出し・寸法のチェックなどを経験しました。

――建設業界に入られたきっかけは何ですか――
 大学で建築学科を専攻したためです。現場経験年数は2年です。


 
――建設業界の魅力とは――
 造った建物(自分自身が担当した物件)が誰かに使ってもらいながら長い間残り続けることです。

――男社会と言われる建設業界で女性としてのハンデや良かったことなどありますか――
 男性との力や体力の差は常に感じますが、例えば、重い物を運ぼうとした時、代わってくださったり、優しい方も多くいますので、先ほど申し上げた点については仕事をするうえで女性だからと不安になることは無いと思います。

――現場で働く女性の皆さん(女性技能者・技術者)に対する会社や現場の反応はどうでしたか――
 職人さんがファーストネームで呼んでくださると信頼されているのかなと嬉しく感じます。今いろいろと問題になっているセクハラ・パワハラについて必要以上に敏感になっているように感じますが、そういった面でも気を遣って下さる方が多いです。  

――女性が働く上で、建設業界や現場に求める改善点などはありますか――
 最近、女性用の作業着など増えてはいるようですが、私は身長が小さいので、安全靴や作業着などでサイズが無いこともあり、もう少し小さいサイズがあれば便利だなとは思います。

――現場で常に心がけていることはありますか――
 常に何事にも冷静に物事を考えられるように意識しています。仕事をやる上で時間に余裕を持つことや計画性も大事ですが、時間が無いときでも焦らず冷静になることで労働時間の短縮、効率化を目指しています。あと毎日お昼ご飯を楽しみにしながら仕事をしています(笑)

――未来の自分について――
 資格(1級施工管理技士、1級建築士)を早期に取得し、幅広く仕事ができればいいなと思っています。

――建設業を目指している女性に向けてメッセージを――
 この業界は、人によって、仕事のやり方も考え方も全く違います。正解は1つではないので奥が深く、面白い仕事だと私は思っていますので、興味のある方は是非この業界に入ってみてください。 

――貴方の大切な時間を教えて下さい――
 睡眠とお酒(よく飲むお酒はカクテルやサワーです)と食事の時間が私の幸せな時間です。