望月 野亜さんに聞く

鈴与建設 株式会社
 静岡県中小建設業協会

『働く環境 自らつくる喜びも』

ーーお仕事の内容について教えてくださいーー
 現場監理を行っています。今まで関わった仕事は橋脚下部工事、舗装工事、公園工事などがあります。

ーー建設業界に入られたきっかけは何ですかーー
 高校時代、物理や数学の教科が好きで土木科の大学へ進みました。インターンシップで、ゼネコンの仕事を目にして日々変化していく現場に対応し、指示する監督業に魅力を感じました。

ーー建設業界の魅力とはーー
 毎日発見や勉強ができることです。今まで経験しなかった工種や手法を見て学ぶことができ、新しいことをたくさん吸収できます。

ーー建設業界で働くうえで女性としてのハンデなどはありましたかーー
 大ハンマーで杭打ちをすると、次の日に全身筋肉痛になります。現場で困っていると職人さんが笑いながら手を貸してくれます。本当に有難い限りです。コミュニケーションを取るきっかけにもなり、明るい雰囲気で現場を進 
めることができています。

ーー建設業界で働く女性に対する会社や現場の反応はどうでしたかーー
 作業着の生地が薄いものから少し厚手のものに変わりました。男性職員も含め会社全体の作業着の見直しにも繋がり、現在、社内で作業着を変更しようという模索が始まり、ズボンの色を薄い水色から透けない濃い色に変える
ことなどを検討しています。 

ーー女性が働き続けるために建設業界に求める改善点はありますかーー
 事務所のトイレは浄化槽を設置して水洗トイレとなり、冬でも快適に使用できるよう、暖房便座を設置しています。休憩所も改善されてきており、現在、特に不満に思っていることはありません。

ーー現場で常に心がけていることなどはありますかーー
 人とのコミュニケーションを大事にしています。相手の目を見て話すことや名前を覚えて、直接確認、指示ができるように心掛けています。

ーー仕事をしていく中で悔しかったりつらい思いをしたことはありましたか。それでも辞めずに続けられたことは何でしたか。ーー
 砂ぼこりや排気ガスにさらされる現場で肌荒れしたことです。事務員の方がおススメとして、日焼け止めには某メーカーのUVフェイスプロテクターが良いとか、Wトリートメントオイルを化粧水前に塗ると乾燥防止になることや、ほかにも乾燥防止のためには現場から戻ったらこまめに顔についた汚れを落とすことが重要などなど教えてくれ、会社の人の温かさに触れることができる職場だと思っています。

ーー今の仕事について一番うれしかった言葉はありますかーー
 協力業者の若い方から「こんなに温厚な職長は初めてだった。今までの現場で一番雰囲気が良く、わからない事があった時、職長に気兼ねなく質問できたため、たくさんのことを丁寧に学べた現場だった」と言ってもらったことです。

ーー未来の自分についてーー
 人との関わり方は今のままで、判断力や決断力のある人間になっていたいです。 

ーー建設業を目指している女性に向けて一言ーー
 男女関係なく働くことができる環境になっていると思います。まだまだ女性の技術者は少ないですが、自分の働く環境を自分たちでつくっていける楽しさもあると思うので、建設業に興味を持っていただければ幸いです。

ーー貴女の大切な時間を教えて下さいーー
 お酒、ゴルフと建設業らしい趣味になってきました。

**大石先輩からのメッセージ**
 入社5年目。複数現場を任せていますが、現場運営で安心感があります。職人さん、職長さん、部下、同僚、上長、発注者、皆を取り込む環境づくりに感銘を受けています。巻き込まれる方も楽しんでいます。上長としては、困った時の対応のみ。アルコールの場での段取り設定も任せて安心。ほんの少しの忖度、振る舞いに助けてもらっています。